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未読書評

[未読書評]『風に立つライオン』 さだまさし:著

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midoku_kazenitatsu

この記事は該当書籍を読んだことのない私が、あらすじや推薦コメントから内容を推測し書いています。そのため実際の作品とは内容が大きく異なる可能性があります。ご注意ください。

本著『風に立つライオン』はさだまさしの同名曲を小説化したものである。

未読ではあるが、私は曲の歌詞を知っている。つまりこの本に書かれたストーリーを知っている。それはもう著書を読んだと言っても過言ではない。

だが安心して欲しい。未読書評を始めた理由は「ネタバレなしのレビューが書きたかったから」に他ならない。今回も出来る限りネタバレをせずに、本著の素晴らしさを伝えたいと思う。

photo by Lion | Flickr - Photo Sharing!

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『風に立つライオン』 さだまさし:著

同名タイトルの曲

冒頭にも書いたが、この本は同名タイトルの名曲を小説化したものである。

1990年の紅白歌合戦で初めてこの曲を聴き、私はさだまさしの世界観に強く惹かれた。当時まだ小学生だった私には幾分難しい歌詞だったと言える。それでもさだの描く美しい世界観は私を強く引きこんだのである。

あらすじ

1987年。日本人医師の航一郎(以下「主人公」)は恋人を日本に残し、ケニアの病院に向かう。そこで傷ついた少年兵・ンドゥング(以下「少年」)を診る。最初は心を開かない少年だったが、主人公の熱い想いに打たれ徐々に打ち解けていき、医師を志すようになる。

月日が流れ、2011年3月。医師になった少年は被災地・石巻を訪れる。そこでかつての自分と同じ目をした子供に出会う。ケニアの日本人医師から、かつての少年兵、そして被災地の子供へ。「心」のバトンが繋がった。

未読書評

ごめん、最初に偉そうなこと書いたけど知ってる話と違う。誰?ンドゥングって。打ちにくいし、言いにくいし。そもそも知ってる歌詞とあらすじ全然違うし!

泣き言を言っている場合ではない。私なら読んでなくとも伝えることが出来るはずだ。これは未読書評なのだから。

さて、さだの作品の素晴らしさはその美しい情景にあると私は考えている。

ビクトリア湖の朝焼け
100万羽のフラミンゴが一斉に翔び発つ時暗くなる空や
キリマンジャロの白い雪
草原の象のシルエット
何より僕の患者たちの瞳の美しさ

この本の元になった同名曲を始めて聞いたとき、思わず鳥肌が立った。当時小学生だった私はケニアには行ったことがないし、映像で見たこともない。だが目の前にはこの美しい情景が不思議と広がったのだ。

この一節だけではない。随所に散りばめられた美しい景色の描写。その一つ一つが見たこともない世界を私に感じさせてくれる。

ところで主人公は日本に恋人を残してきた。そもそも主人公はケニアで生涯を終えるつもりはなかった。だが、ケニアで多くの美しい風景を目にする。それは前述の通りだ。その景色より美しいもの。それを目の当たりにし、ケニアの地で生涯を全うする道を選んだ。

恋人のことが気にならなかったわけではない。春が来るたびに東京で恋人と見た桜を思い出す。主人公の故郷は東京ではない。ふるさとではなく恋人と見た東京の桜を思い出すのだ。

様々な想いを持ち、ケニアの地で懸命に医療に従事する主人公。その意思を継いだのは一人の元・少年兵だ。かつて少年兵だった彼は主人公の想いを受け継ぎ医師となった。

少年兵だった彼が震災の被災地である石巻を訪れてからが本作品の見所と言えるだろう。そこで出会った被災地の子供たちにかつての自分を、ケニアで生涯を全うした主人公を重ね、バトンを渡す。

読後、気付けば涙が止まらなくなっている自分に、きっと驚くことだろう。

(くどいようですが、私はまだ読んでいません)

 

2015年3月14日 映画化決定

この作品は映画化が決定している。

主役を大沢たかおが演じ、メガホンを取るのは三池崇史監督だ。

さだまさし原作で大沢たかおが主演といえば『解夏』を思い出させる。ペーチェット病で徐々に視力を失っていく青年の苦悩と成長を描いた作品だ。

『解夏』という言葉は、元々仏教用語で修行の終わりを意味する。この意味は柄本明が演じるペーチェット病で視力を失った老人のセリフで全てを物語っている。

映画『風に立つライオン』ではいかなるテーマを見るものにぶつけてくるのか。楽しみでしょうがないと思うのは私だけではないはずだ。

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